おおた みんなのつどいプロジェクト(障がい理解促進事業)

「おおた みんなのつどいプロジェクト」は、大田区が実施する障がい理解促進事業。

難病や障害のある方が地域とつながり、安心して暮らせる環境づくりを目指しています。

制度の概要や利用方法を詳しく解説。


みんなのつどいプロジェクトとは

「おおた みんなのつどいプロジェクト」は、障がい者とその家族、地域住民、行政が一体となって、障がい理解と共生を進める大田区の取り組みです。

正式には「障がい理解促進事業」として位置づけられており、平成27年度から継続的に実施されています。

「障がいのある、ない、にかかわらず、誰もがいきいきとした人生を送ることができる」共生社会の実現に向けて、区民の皆さまに関心と理解を深めていただくことを目的としています。


主な活動内容

 交流イベント(つどい)の開催(年1回以上)

 障がいのある方の作品展示・ステージ発表

 地域住民への啓発パンフレットの配布

 福祉施設・事業所の紹介や障害福祉制度の情報提供

 学校や地域団体との連携によるワークショップ・講演会

この取り組みを通じて、障害や難病を持つ人が“地域の一員”として自然に過ごせる社会の実現を目指しています。


みんなのつどいプロジェクトを利用できる人

「おおた みんなのつどいプロジェクト」は、大田区民なら誰でも参加可能ですが、とくに以下の方々が対象・参加の中心となっています。

 大田区内に居住する障がい者・難病患者とその家族

 障がい福祉事業所の利用者や職員

 学校、NPO、町会など地域で活動する団体

 地域の福祉・ボランティアに興味がある一般の方


具体例の紹介

例1:パーキンソン病のある60代男性が、つどいの展示会で自身の書道作品を発表

例2:精神障害のある若者が、地域のワークショップに参加し、地域住民と意見交換

例3:重度障害のある子を持つ家族が、他の保護者とつながるきっかけとして参加


みんなのつどいプロジェクトの注意事項

①事前申し込みが必要なイベントあり

多くのイベントは自由参加ですが、一部のワークショップやセミナーは事前予約が必要です。広報おおた、区の公式サイト、福祉センターの掲示板などで告知されます。

②送迎や介助サービスはありません

基本的に自己または家族・介助者の付き添いが必要です。必要に応じて、福祉タクシー助成制度やヘルパー派遣制度との併用を検討してください。

③会場が変更になる場合も

イベントは公共施設(アプリコ、大田区民ホール、区民センターなど)で開催されますが、年度や内容によって会場が変わるため、必ず最新情報を確認しましょう。

大田区での制度利用の窓口

【相談窓口情報】

大田区 福祉部 障害福祉課

所在地:東京都大田区蒲田五丁目13番14号

電話番号:03-5744-1253


「制度が自分に関係あるか分からない」「誰かとつながりたい」など、どんなことでも気軽に相談できます。


大田区での参加・利用方法

ステップ①:区の広報やWebサイトで情報確認

まずは、広報おおた(紙面)や大田区公式サイトのイベント情報ページをチェックします。

年間スケジュールが出ることもあります。


ステップ②:参加方法の確認

自由参加のイベント:当日直接会場へ

予約制イベント:Web申込みまたは電話・FAXで申し込み

展示・発表希望:事前エントリーと作品提出が必要な場合あり


ステップ③:当日の参加・交流

当日は、出展ブース・講演・体験型ワークショップ・作品展示などを自由に見学・体験できます。

参加者同士の交流を深める機会にもなります。


よくある質問(Q&A)

Q. 自分が「対象者」なのか不安です。

「障がいがある=制度の利用者」ではなく、制度や地域との“つながり”を求めているすべての方が対象です。少しでも関心があれば、ぜひ一度イベントを見に行ってみましょう。


Q. 参加費はかかりますか?

基本的に無料ですが、一部のワークショップやイベントでは材料費が必要な場合があります。


まとめ

「おおた みんなのつどいプロジェクト」は、制度や医療では補えない“こころ”の支援を届けてくれる大切な場です。

難病や障害のある方が、「自分らしく暮らす」「地域とつながる」ための一歩として、ぜひこのプロジェクトに参加してみてください。共感と理解の輪が広がることで、社会全体が少しずつやさしく変わっていきます。


【参考】

大田区ホームページ:おおた みんなのつどいプロジェクト(障がい理解促進事業)

大田区ホームページ:令和6年度 おおた みんなのつどいプロジェクト事業報告