在宅で療養しながら人工呼吸器を使用されている難病患者さんにとって、災害等による停電は常に不安要素の一つかと思います。
災害等による停電が生命の危機に直結する方の安全を確保するためには、人工呼吸器に電源を供給するための予備電源が必要です。
「在宅人工呼吸器使用難病患者非常用電源設備整備事業」では、常時人工呼吸器を使用している患者さんに、災害等による停電に備え非常用電源設備を貸し出ししてくれます。
ただ、どのような方が対象になるのか、費用はかかるのかなど疑問があるかと思います。
この記事では、そのような疑問を豊島区にお住まいの方に向けて分かりやすく解決していきますので、ぜひ最後までご覧いただきお役に立ててくださいね。
「在宅人工呼吸器使用難病患者非常用電源設備整備事業」は、医療機関に対しての経費補助事業です。
人工呼吸療法を実施する医療機関が、在宅で療養している人工呼吸器使用難病患者さんに対し、電力不足に備えて非常用電源設備を無償で貸与する場合の購入経費を東京都が補助する事業です。
患者さんが借りることができる非常用電源設備は、以下の通りです。
豊島区での「在宅人工呼吸器使用難病患者非常用電源設備整備事業」が利用できる対象者(患者さん)は、以下の①〜③すべてに当てはまる方です。
① 豊島区にお住まいの方
② 難病法に規定されている指定難病または、東京都難病医療費助成対象疾病等にかかっている方
③ 在宅において常時(24時間)人工呼吸器を使用している方
④ 原則として申請日の属する年度の4月1日以降に在宅療養を開始した方
※前年度以前に在宅療養を開始した方で、これまで本事業を活用したことがない方についても申請を認められる場合がありますので、ご希望の方は相談してみてください。
「在宅人工呼吸器使用難病患者非常用電源設備整備事業」を利用するにあたって、いくつか注意事項がありますので解説していきます。
「在宅人工呼吸器使用難病患者非常用電源設備整備事業」の利用を希望する方は、かかりつけ医・主治医へ相談してください。
「在宅人工呼吸器使用難病患者非常用電源設備整備事業」の申請は、かかりつけや主治医が属する医療機関が行うため、患者さんやそのご家族が直接申請することはありません。
医療機関で必要な書類や情報提供を求められる場合があれば、指示の通り対応しましょう。
申請から補助金の支払いまでの流れとしては、以下の通りです。
① 交付申請
② 交付決定通知(申請後、1ヶ月程度で通知されます)
③ 物品購入
④ 実績報告
⑤ 確定通知
⑥ 支払い
※補助金の交付決定前に購入した物品は、補助対象外となります。
また、本事業においてよくある質問と回答を記載しますので、よかったら参考にしてみてください。
ホームセンターや家電量販店で取り扱いがあります。
蓄電池のみ、本事業の対象となります。
1物品につき1台のみ申請可能です。
「在宅人工呼吸器使用難病患者非常用電源設備整備事業」は、常時在宅で人工呼吸器を使用している難病患者さんにとって、なくてはならないものです。
そして、災害はいつどこで起こるか分からず、停電は命にかかわること。
申請可能な方や使える非常用電源設備に制限はありますが、申請に迷っている方や事業についてもっと知りたいという方は、遠慮せず医療機関に相談しましょう。
参考文献
https://www.city.toshima.lg.jp/220/2210281316.html
https://www.fukushi.metro.tokyo.lg.jp/documents/d/fukushi/3-4-3
https://www.city.toshima.lg.jp/220/documents/r5nanbyo-service.pdf
https://www.hokeniryo.metro.tokyo.lg.jp/kenkou/nanbyo/portal/service/zaitaku/dengen
https://www.hokeniryo.metro.tokyo.lg.jp/documents/d/hokeniryo/R0609annai