
近畿大学奈良病院
虫明 聡太郎(むしあけ そうたろう) 先生
昭和61年 大阪大学医学部附属病院小児科
昭和62年 医療法人孟仁会摂南総合病院 小児科
平成 2年 大阪大学医学部大学院(第二解剖)
平成 6年 大阪府立母子保健総合医療センター診療主任(検査科病理)
平成8年 大阪府立母子保健総合医療センター主任研究員(環境影響部門)
平成9年 大阪大学医学部 小児科学 助手
平成16年 大阪大学大学院医学系研究科 講師
平成19年 大阪大学大学院医学系研究科 准教授
平成21年 医療法人孟仁会摂南総合病院 小児科部長
平成24年 近畿大学医学部奈良病院 小児科 教授(現職)
小児科の原点は「話す・聴く・伝える」こと
小児科医として40年近く、子どもたちとそのご家族に寄り添い続けてきた虫明聡太郎(むしあけ・そうたろう)先生。
現在は近畿大学奈良病院で診療にあたる傍ら、肝胆道疾患やアラジール症候群などの希少疾患にも深く関わっていらっしゃいます。
今回のインタビューでは、医師を志したきっかけから、診療で大切にしている想い、そして患者さん・ご家族へのメッセージを伺いました。
Q.医師を志されたきっかけを教えてください。
A.もともとは経済学部を目指していました。文系科目が得意で、父の背中を見ながら将来は広報や情報発信のような仕事に進むと思っていたんです。
ところが高校の先生に「医学部を目指してみては」と勧められ、その先生がこう言いました。
「医師というのは意外と“文系の仕事”だよ。人の話を聞いて、考えて、言葉で伝える仕事なんだ。」
その言葉が強く印象に残りました。
また、子どもの頃にお世話になった小児科の先生がとてもやさしくておおらかで、その手が温かかった印象を持っていたこともあり、自然と小児科医を志すようになったように思います。
Q.現在の専門分野に進まれた経緯をお聞かせください。
A.小児科医になってから約40年が経ちますが、「小児科を選んで本当に良かった」と心から思っています。
大阪母子医療センターの検査室で病理を学んでいた頃、素晴らしい指導者に出会いました。胎盤を切り刻み、細胞を見つめながら、子どもの生命の仕組みを追求していく――その姿勢に深く感銘を受けました。病理学を通じて、医療の本質を学んだように思います。
その後、大阪大学医学部附属病院で12年間小児科医として勤務し、消化器グループのチーフも務めました。新生児の黄疸や胆道閉鎖症、そしてアラジール症候群など、さまざまな肝胆道疾患の子どもたちと出会いました。
患者さんとの出会い一つひとつが財産ですし、若い先生たちが学びに来てくれたこともありがたい経験でした。.....
☆本記事は、日本アラジール症候群の会のご紹介・ご協力のもとに作成しました。
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