2025/5/16 公開

2025年5月7日、公益財団法人がん集学的治療研究財団より「がん集学財団、杏林大学医学部 乳腺外科教授 井本滋先生と乳癌の共同研究を開始」に関して発表がございました。
公益財団法人がん集学的治療研究財団および杏林大学医学部 乳腺外科教授 井本滋先生は、共同研究により、「乳癌の原発部位から転移・再発部位におけるHER2発現のダイナミクスを解析する多機関共同後向きコホート研究」(HER2 PRIME study, JFMC52-2401-N1/ENH-DS-24005)を開始しました。
HER2(ヒト上皮成長因子受容体2)は、乳がん細胞がどれくらい成長しやすいかを示す目印で、HER2の量や働き方を調べることで、どんな薬が効きやすいかを判断できるため、乳がん治療ではとても大切な指標のひとつになっています。
しかし、がんが最初にできた場所(原発巣)と、後で転移・再発した場所(転移巣や再発巣)では、HER2の数値が変わっていることがあります。つまり、がんの性質が途中で少し変わってしまうことがあるのです。
この研究では、同じ患者さんの「最初のがん」と「転移・再発したがん」両方の組織を集めて、HER2の変化を詳しく調べます。
また、HER2の変化が「年齢」「体の状態」「治療の効果」「再発のしやすさ」などと関係しているかどうかも検証します。
詳しくは下記をご参照ください。
引用・ニュース記事:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000018.000088569.html