「がんばれ共和国 あしがらキャンプ」参加レポート
~笑顔あふれる特別な1日をともに~2025/10/06 公開
2025年9月12日~14日に静岡県御殿場市の御殿場高原ホテルで開催された、
難病のこども支援全国ネットワーク様主催の「がんばれ共和国 あしがらキャンプ」に、我々、日本患者支援財団の事務局メンバー4名で参加させていただきました。
私たちが伺ったのは、9月13日(土)の1日限りの参加でしたが、キャンプの温かい空気と、たくさんの笑顔に触れ、心に残る貴重な経験となりました。
本来は朝6時から熱気球体験が予定されていましたが、この日はあいにくの雨模様…。
熱気球はキャンプの中でも毎年大人気のイベントとのことで、私たちも楽しみにしていましたが、残念ながら中止となってしまいました。
しかし、会場に足を踏み入れると、そこにはすでに笑顔と温かい雰囲気が広がっており、雨を忘れるような素敵な一日が始まりました。
9時半ごろホテルに到着した私たちは、スタッフの皆さまからキャンプの流れや注意事項をご説明いただき、Tシャツに着替えていざ活動スタート!
最初にお手伝いさせていただいたのは、「ゆめかふぇ Books and Cafe」。
このカフェでは、キャンパーさん(難病のお子さん本人)には特製のケーキが提供され、さらに参加者全員に、なんとピエール・エルメご寄付のマカロンが提供されていました。
ケーキは2種類から選べるスタイルで、1つめがチョコレートケーキ、2つめはキャラメルアップル味。どちらかを選ぶ方もいましたが、「どっちも食べたい!」という声が圧倒的多数でした!!!
私たちも少し味見をさせていただきましたが、とてもなめらかで食べやすく、味も本当に美味しかったです。キャンパーさんからも「これ今度買ってみようかな〜」という声が聞かれるほど、大好評でした。
私たちは、チケットを受け取ってスイーツをお渡ししたり、ドリンクの提供をお手伝いしたりと、まるで本物のカフェスタッフのように活動させていただきました。また、お抹茶のサービスもあり、空き時間にはお茶をたてる体験もさせていただき、心がほっとするひとときとなりました。
午後からは、さまざまな体験プログラムが行われ、キャンパーさんやご家族の皆さんが思い思いに楽しんでいる様子が印象的でした。
・純ちゃんママのクラフト教室
・そのさんの手作りおもちゃワークショップ
・Tooth Fairyによる歯科検診
・チョキチョキコーナー(美容室体験)
・オトナの癒しタイム・ハンドマッサージ
まず、「純ちゃんママのクラフト教室」では、ラインストーンを使ったコースターや、カラフルなハーバリウムの制作が大人気。ご家族で協力しながら、真剣に、そして楽しそうに作品づくりに取り組む姿があちこちで見られました。
「そのさんの手作りおもちゃワークショップ」では、紙や木などの身近な素材を使った、ちょっとした工夫が光るおもちゃが並び、大人にも子どもにも大人気!「えっ、それどうなってるの?」と不思議に思う仕掛けが盛りだくさんで、思わず夢中になってしまうような楽しい時間が広がっていました。
ホテルのブライダルルームでは、プロの美容師さんによる「チョキチョキコーナー」も開催。
髪を整えてもらって嬉しそうに鏡を見るキャンパーさんの姿が印象的でした。
そして、「オトナの癒しタイム・ハンドマッサージ」では、ご家族の皆さんが日頃の疲れをゆったりと癒されていました。
静かで落ち着いた空間で、丁寧なマッサージを受けながら、ふっと表情が和らぐ様子に、こちらまで温かい気持ちに。
「ほんとに癒されました」「ちょっと寝ちゃいそう…」という声も聞かれ、日常を少し離れたひとときを提供する大切なプログラムであると感じました。
夕食はホテルのビュッフェ形式で、キャンパーさんが食べやすいように、私たちはミキサーで料理を撹拌するお手伝いをさせていただきました。
メニューはお肉やエビチリ、ナポリタンスパゲティなど、子どもたちに大人気のものが盛りだくさん。特にお肉はミキサーとの相性が難しく、少し手こずってしまいましたが、なんとか仕上げることができました。
またフルーツも、メロンやオレンジなど旬のものが用意されており、皮や薄皮を丁寧に取り除いてからミキサーにかけました。
撹拌してペースト状になったお料理やフルーツを味見させていただきましたが、普通の料理と変わらず、驚くほど美味しくて感動しました。
この作業をいつも親御さんたちがされていると思うと、その大変さに改めて心を打たれました。
嚥下や咀嚼に配慮しながらも、見た目や味の楽しさを大切にされている姿勢には大いに学ばされました。
こうした細やかなサポートが、キャンプの安心感や楽しさを支えているのだと実感した貴重な時間でした。
今回は日帰りでの短い参加でしたが、その限られた時間の中で、キャンパーさんやご家族の皆さまと直接お話をさせていただき、日常の様子やご苦労、そして喜びの瞬間を垣間見ることができました。
そのひとつひとつが私たちにとって大きな学びとなり、難病と向き合う皆さまの生きる力強さや温かさに深く心を動かされました。
また、キャンプを支えるスタッフやボランティアの方々の細やかな配慮と熱意、そして参加されている方々の前向きで明るい姿勢には、私たちも多くの勇気と元気をいただきました。
このような支え合いの場があるからこそ、難病の子どもたちやご家族が安心して過ごし、新たな希望やつながりを見出せるのだと強く感じています。
今回の貴重な経験を通じて、私たちは改めて支援の大切さと責任を実感するとともに、これからも皆さまの声に寄り添いながら歩んでいきたいと決意を新たにいたしました。
最後に、このような素晴らしい機会を与えてくださった難病のこども支援全国ネットワーク様、そしてキャンプに参加されたすべての皆さまに、心より深く感謝申し上げます。