― いざというとき、少しでも安心して行動するために ―
2025/7/25 公開
2026/02/16更新
地震や台風、大雨などの災害は、いつ起こるかわかりません。
ニュースを見るたびに、「もし今、災害が起きたら自分はどうなるんだろう」と不安になることはありませんか?
障害があると、避難のタイミングが分かりにくかったり、避難所での生活に戸惑ったりすることがあります。
だからこそ、日頃から少しだけ準備しておくことが、いざというときの安心につながります。
このコラムでは、障害がある方が災害時に困りやすい場面を想定しながら、実際に役立つ備えや行動のポイントをまとめました。
災害時に障害のある方が困りやすい場面
災害が起きたとき、次のようなことで不安を感じる方は少なくありません。
・情報がうまく入ってこない
・どうやって避難すればいいのかわからない
・周囲にうまく状況を伝えられない
・必要な薬や補助具が手元にない
こうした不安を少しでも減らすために、事前の備えが大切です。
※1避難行動要支援者名簿
各自治体が作成した災害時に「助けが必要な人」をまとめたリストです。
自治体や消防署、警察が災害時に支援しやすくなります。
<防災情報ページ(内閣府)>
https://www.bousai.go.jp/taisaku/hisaisyagyousei/yoshiensha.html

災害時、落ち着いて準備するのは難しいものです。
あらかじめ「これだけは必要」というものをまとめておきましょう。
■非常持ち出し袋に入れておきたいもの
1常用薬・お薬手帳
数日分を目安に。薬の名前や量がわかるものは必ず一緒に。
2 障害者手帳のコピー
避難所や支援を受ける場面で役立ちます。
3 ヘルプカード・サポートブック
必要な配慮、連絡先、持病などを書いておくと安心です。
4 補助具・予備バッテリー
補聴器、人工内耳、電動車いすなどを使用している方は忘れずに。
5 筆談用ノート・ペン
聴覚障害がある方や、声が出しにくい場面で役立ちます。
6 笛やブザー
助けを呼びたいときのために。
「全部そろえなきゃ」と思わなくて大丈夫です。
自分にとって本当に必要なものから準備していきましょう。

■避難場所・避難経路を確認する
実際に通ってみることで、段差や危険な場所に気づくことがあります。
■家族や支援者と話しておく
「どこへ避難するか」「どう連絡を取るか」を決めておくだけでも安心感が違います。
■自治体の支援制度を知っておく
自治体によっては、避難行動要支援者名簿などの制度があります。
登録しておくことで、災害時に支援を受けやすくなる場合があります。
🔗障害者の立場から災害時の避難語る 福知山市の樋口さん(2025年2月11日)(朝日新聞デジタル)
➡京都府福知山市のシンポジウムで、下肢障害のある方が防災訓練での体験や課題を話しています。
https://www.asahi.com/articles/AST2B44QQT2BPLZB00HM.html
🔗障害者の被災経験(NHKハートネット)
https://heart-net.nhk.or.jp/heart/voice/
🔗緊急時・災害時の対応(DIPExJapan)
https://www.dipex-j.org/med-care-child/topic/care/disaster
助けを求めることは、決して迷惑ではありません。
自分を守るための大切な行動です。
障害のある方も、支援する人も、災害時に慌てず行動できるよう、日ごろからの話し合いと準備がとても大切です。
地域の中で助け合い、誰もが安心して避難できるようにしていきましょう。
▼参考リンク:
・災害時要援護者対策(内閣府 防災情報)
災害時に特に支援が必要な人(障害者・高齢者等)の避難支援の仕組みや名簿制度などがまとめられています。
https://www.bousai.go.jp/taisaku/hisaisyagyousei/youengosya/index.html
・避難所等で生活する障害者への配慮事項等について(厚生労働省)
➡避難所での配慮点・支援のポイントがまとまった公式資料(PDFあり)。
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/newpage_00002.html
・東京都防災ガイドブック(日本語版・多言語版)(東京都防災ホームページ)
https://www.bousai.metro.tokyo.lg.jp/bousai/1000031/1003770.html
■災害時障害者のためのサイト(NHK)
https://www.nhk.or.jp/bousai/shougaisha/index.html?tab=disabled#Main
■ヘルプカードのテンプレートを配布している自治体の一例
千葉市
https://www.pref.chiba.lg.jp/shoufuku/rikaisokushin/herupumaku.html
小山市
https://www.city.oyama.tochigi.jp/kenkou-fukushi-kaigo/shougai/shien/page003817.html
■緊急時に対応してくれる医療機関、相談窓口の一例
➡自治体ごとに相談窓口を問い合わせてみましょう。
例)神奈川県災害派遣福祉チーム(DWAT)
■社会保障制度のページでは災害時の対応を詳しく説明しております。↓