2025/3/26 公開
2025/11/26更新
1.おむつ代の助成制度とは?
自治体が行う「おむつ代助成」は、
などに対して、紙おむつの現物支給や購入費の助成を行う制度です。
自治体ごとに対象や条件が大きく異なるため、まずはお住まいの自治体の制度内容を確認しておきましょう。
参考サイト;

2.東京都の自治体のおむつ代助成制度(在宅でおむつが必要な子ども向け)
東京都の一部自治体では、在宅でおむつのケアが必要な子どもや、難病・障害を持つお子さんを対象に、紙おむつの現物支給や購入費助成を行っています。ここでは、制度内容を理解するための例として、江東区・荒川区・墨田区の取り組みを紹介します。

◆ 江東区
制度名:心身障害者(児)紙おむつ支給
対象:身体障害者手帳1・2級または愛の手帳1・2度をお持ちで、常時寝たきりまたは失禁状態の方
内容:毎月1回、カタログから選んだ紙おむつを自宅へ配送。入院中の場合は現金での助成も受けられます。
◆ 荒川区
制度名:重度心身障害者(児)紙おむつ購入費助成
対象:3歳以上65歳未満で、身体障害者手帳1・2級 または 愛の手帳1・2度を持ち、常時おむつを使用している方
内容:薬局や介護用品店で使用できる購入券の給付、または入院時の医療機関指定おむつ費助成(上限13,000円)
出典:重度心身障害者(児)紙おむつ購入費助成(荒川区 東京都)
◆ 墨田区
制度名:重度心身障害者(児)紙おむつ等支給事業
対象:3歳以上で、身体障害者手帳1・2級 または 愛の手帳1・2度、または難病で日常的に排泄の支援が必要なお子さん
内容:紙おむつ・尿とりパッドの現物支給。病院等に紙おむつ等の持ち込みができず、病院等指定の紙おむつ等を利用されている方には、月額7,000円を上限に現金給付
出典:重度心身障害者(児)紙おむつ等支給事業(墨田区 東京都)
■ポイント
自治体によって対象年齢や支給方法が異なるため、必ず福祉担当窓口で確認してください。
難病や障害の状態によって、在宅での排泄支援が必要なお子さんも支給対象となる場合があります。
実際には、「高齢者向け」と書かれていても、自治体によっては年齢にかかわらずおむつを必要とする方すべてに支給される制度があります。
「常時おむつを必要とする方」
「在宅で医療的ケアが必要な方」
「障害や難病により排泄支援が必要な方」
など、年齢ではなく “状態” で判断される自治体もあります。
難病のお子さんでも対象になる可能性があるため、必ず自治体に確認するのがおすすめです。
① 申請書の提出
福祉課・障害福祉課など、自治体の担当窓口に提出します。
必要書類例:
② 医師の診断書の提出
「おむつが必要な状態である」ことを医師に証明してもらいます。
入院中の場合、医療機関の証明書を求められることがあります
出典:重度心身障害者(児)紙おむつ等支給事業(墨田区 東京都)
③ 支給方法の確認・選択
出典:重度心身障害者(児)紙おむつ等支給事業(墨田区 東京都)
④ 給付決定・受取り
申請内容を審査後、対象と認められれば支給決定
現物支給の場合は自宅配送、現金給付の場合は指定口座に振込
⑤ 継続・更新
多くの自治体では、支給を継続するために年1回の更新手続きが必要です。
必要に応じて診断書や手帳の提出を再確認しましょう。
■申請の注意点■
自治体ごとに条件が異なる:年齢制限、障害の程度、医療ケア内容など
小児は制度名が異なる場合:「おむつ支給」ではなく、障害児福祉サービスや医療的ケア児支援として扱われることもあります
申請期限や更新忘れに注意:継続支給のために必要な手続きを事前に確認
難病児・障がい児家庭向けのおむつ代助成は自治体ごとに内容が異なりますが、手順を押さえれば申請はスムーズに進められます。まずは、お住まいの自治体の福祉課・障害者福祉課の公式情報を確認しましょう。
東京都をはじめとした自治体が実施するおむつ代助成制度(難病児・障害児向け)は、在宅で医療的ケアが必要なお子さんのいる家庭にとって、日々の生活を少しでも安心して送るための大切な支援です。
制度の対象者や支給方法は自治体ごとに異なるため、「おむつ代助成」「難病児」「障害児」「申請方法」といったキーワードで情報を確認しながら、必ずお住まいの市区町村の福祉窓口で最新情報を確認しましょう。
助成制度を上手に活用することで、難病児の家庭の介護負担を軽減し、安心して在宅生活を送るサポートにつなげることができます。