山野先生インタビュー

Q.HTLV-1関連脊髄症(HAM)を含む希少疾患分野を専門にされた理由を教えてください。

山野先生インタビュー

私は鹿児島大学出身なのですが、医学部4年生のとき(1991年頃)、学生実習で「臨床と病理をつなぐ」というサークルがありました。そこで、私が初めて担当した症例がHAM(HTLV-1関連脊髄症)だったのです。HAMを発見したのが、当時鹿児島大学脳神経内科の教授であった納(おさめ)先生という方でした。HAMが1986年に発見されたばかりで、世界が注目している研究が日本の地方大学から発信されていることにすごいなと感じました。カルテを拝見した際に納先生へ質問に伺ったところ、非常に明るく親身に教えてくださいました。その納先生の人柄に惹かれて、脳神経内科に入局しました。

Q.入局後もHAMとの縁が続いたのでしょうか?

そうなんです。脳神経内科に入って最初に担当した患者さんもまたHAMでした。その後、大学院に進学し、臨床と研究を両立して取り組むことになったのですが、研修医時代の指導医もHAMの研究をされていて、私は夕方から夜遅くまで実験を手伝う日々を送りました。朝は早くからは採血当番といった研修の業務もありましたが、ある意味運命的な巡り合わせのように、HAMの研究に携わることになりました。元々は外科系にも興味を持っていましたが、納先生との出会い、そしてHAMという疾患との縁が、私を脳神経内科とHAM研究へと導きました。

Q.脳神経内科の魅力や、面白いと感じた瞬間はどのような時でしたか?

脳神経内科は、非常に論理的で、意外と「ブラックボックス」ではないことに気づきました。しっかりと神経回路があり、突き詰めれば理屈が通るという点に魅力を感じました。臨床面では、脳卒中、認知症、パーキンソン病、脳炎などにしても、急場をしのぎ、回復へとつなげていく治療ができることはやはり興味深いです。重症で搬送された患者さんが回復し、元気に退院していくという経験は、救急病院では数多くあり、大きなやりがいを感じました。


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