医療費助成制度
 


血友病の医療費制度とは

血友病の治療は、定期的な製剤投与が必要となり、医療費の負担が大きくなりがちです。

国や自治体では、患者さんの経済的な負担を軽減するための医療費助成制度を提供しています。

このページでは、血友病の医療費助成制度について解説しています。

安心して治療を継続するために、ぜひご活用ください。

特定疾病療養費制度(年齢問わず対象)

血友病のように、継続的な高額治療が必要な方のために、医療費の自己負担を軽減する助成制度があります。この制度を利用すると、1ヶ月あたりの自己負担額が1万円に抑えられます(ただし、入院中の食費は対象外です)。

制度の利用には、加入している健康保険への申請が必要です。年齢や利用可能な医療機関に制限はありません。ただし、健康保険の変更や転居の際には手続きが必要となるため、詳細はご加入の健康保険窓口へお問い合わせください。

参考:https://csl-info.com/hem_pt/to_you/treatment/subsidy/


指定難病医療費助成制度(後天性血友病Aが対象)

特定の難病の方を対象とした制度で、長期間の治療が必要な患者さんの経済的な負担を軽減するため、1ヶ月あたりの医療費自己負担額に上限を設ける制度です。自己負担の上限額は、所得に応じて変わります。

後天性血友病は、『自己免疫性後天性凝固因子欠乏症』という病名で、この助成制度の対象となっています。

参考:https://smile-on.jp/acquired/02_ac_subsidy02.html


小児慢性特定疾病医療費助成制度(20歳未満が対象)

20歳未満の患者さんを対象とした制度で、特定疾病療養制度による月1万円の自己負担額がさらに軽減され、医療費の支払いが実質無料になります(入院中の食費も対象です)。

制度の利用には、保護者の方から居住地の保健所への申請が必要です(18歳以上の方は新規申請できません)。この制度は、指定された医療機関でのみ利用可能です。また、加入している健康保険や住所が変更になった場合、手続きが必要となりますので、詳細は各自治体にご確認ください。

参考:https://csl-info.com/hem_pt/to_you/treatment/subsidy/


先天性血液凝固因子障害等治療研究事業(20歳以上が対象)

20歳以上の方を対象とした制度で、血友病治療における保険診療の自己負担額が無料になります(入院中の食費は対象ですが、治療用装具は対象外です)。

制度の利用には、ご本人から居住地の保健所への申請が必要です。この制度は、都道府県と委託契約を結んでいる医療機関、および申請時に登録した医療機関でのみ利用可能です。また、加入している健康保険や住所が変更になった場合、手続きが必要となりますので、詳細は各自治体にご確認ください。

※やむを得ない事情により、受給者証に記載のない医療機関を受診された場合は、ご自身で都道府県へ直接請求することで払い戻しが受けられます。

参考:https://csl-info.com/hem_pt/to_you/treatment/subsidy/