てんかん重積状態に初の点鼻スプレー型抗けいれん薬
2025/10/27公開
2025年8月1日、日経メディカルより「てんかん重積状態に初の点鼻スプレー型抗けいれん薬」に関して、ニュースの発表がございました。
2025年6月24日、抗けいれん薬ジアゼパム点鼻液(商品名スピジア点鼻液5mg、同点鼻液7.5mg、同点鼻液10mg)の製造販売が承認されました。
適応は「てんかん重積状態」です。てんかん重積状態は、発作が5分以上持続すればてんかん重積状態と診断され、治療開始が推奨されています。発作が30分以上持続すると長期的な後遺障害を残す可能性があるとされています。
成人のてんかん重積状態に対する治療薬は、全て注射製剤であるため、医療機関外では使用できないことが問題となっていました。
スピジアは、国内で初めての点鼻スプレータイプの抗けいれん薬で、成人においては初めて医療機関外で投与可能な薬剤となります。
スピジアの主成分であるジアゼパムは、脳の神経の働きを落ち着かせることで発作を抑える薬です。脳の中には「GABA(ガンマアミノ酪酸)」という、神経の興奮を抑える働きをもつ物質があります。
ジアゼパムは、このGABAが働きやすくなるように助ける薬で、GABAの受け皿(受容体)の特定の場所にくっついて、その効果を強めます。
詳しくは下記をご参照ください。
引用・ニュース記事:https://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/all/series/drug/update/202508/589718.html
