難病や障害があっても受けられる?

ハローワークの職業訓練(ハロートレーニング)を無理なく考えるためのガイド

2026/02/12公開

「難病や障害があっても、自分でもハローワークの職業訓練を受けられるのかな」

「途中で体調が悪くなったら、続けられるか心配…」


そんな不安を感じながら、このページにたどり着いた方も多いかもしれません。

ここでは、難病や障害のある方が無理なくハロートレーニング(職業訓練)を受けるために知っておきたいことをやさしい言葉でまとめています。

新しい一歩を踏み出す後押しになればうれしいです。


いろいろの職業の人のイメージ

ハローワークの職業訓練(ハロートレーニング)とは

ハローワークの職業訓練は、正式には「ハロートレーニング」と呼ばれる、国(厚生労働省)が行っている公的な制度です。

就職や再就職、これからの働き方を考えるために、仕事に必要な知識やスキルを学ぶことができます。


・受講料は原則無料

・教材費や交通費は自己負担になる場合あり

・職業相談や就職支援とあわせて利用できる


「すぐに働ける人だけの制度」ではなく、

今は準備が必要な人のための制度でもあります。


▼参考サイト:

・ハロートレーニング(職業訓練)(厚生労働省)

https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/koyou_roudou/jinzaikaihatsu/hellotraining_top.html

・就職のために役立つ知識・スキルを学ぶ ハロートレーニング(政府広報オンライン)

https://www.gov-online.go.jp/useful/article/202103/1.html


障害や難病があってもハローワークの職業訓練は受けられるの?


結論から言うと、障害や難病があっても、職業訓練を受けることは可能です。

ハローワークでは、


  • 病気がある
  • 体調に波がある
  • 通院が必要


といった事情がある方も、「就労に配慮が必要な求職者」として支援しています。


大切なのは、

「病名があるかどうか」ではなく、

どんな配慮があれば参加できそうかを相談することです。


▼参考サイト:

・難病患者の就労支援(厚生労働省)

https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/koyou_roudou/koyou/shougaishakoyou/06e.html


考える男女のイメージ

ハロートレーニングを受けたいときの相談先

■基本はハローワーク

職業訓練の相談や申し込みは、お住まいの地域を管轄するハローワークで行います。


  • 体調の不安
  • 通所できる日数や時間
  • 訓練を受けるか迷っている気持ち


こうしたことを、決まっていなくても相談して大丈夫です。


■難病患者就職サポーターがいる場合も

一部のハローワークには、

「難病患者就職サポーター」という専門の相談員がいます。


病気と仕事の両立を前提に、

一緒に考えてもらえる窓口です。


▼参考サイト:

・ハローワークインターネットサービス(厚生労働省)

https://www.hellowork.mhlw.go.jp/index.html

難病/長期療養者の方の就労支援のご案内(ハローワーク飯田橋)

https://jsite.mhlw.go.jp/tokyo-hellowork/list/iidabashi/kyushokusha/nanbyo_chouki_index.html

ソーシャルワーカーのイメージ

申し込み方法と流れ

大まかな流れは次のとおりです。


1ハローワークで職業相談

2自分の状況に合いそうな訓練の紹介

3訓練内容の説明を受ける

4申し込み(必要に応じて選考)


「今回はやめておく」という選択も、もちろんできます。

無理に進める必要はありません。


▼参考サイト:

ハロートレーニング(離職者訓練・求職者支援訓練)(厚生労働省)

https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/koyou_roudou/jinzaikaihatsu/rishokusha.html

事前に用意しておくと安心なこと

書類を完璧にそろえる必要はありませんが、

次のようなことを考えておくと相談がしやすくなります。


  • 体調で気になること
  • 通院の頻度
  • できること・難しいこと
  • 希望する働き方(短時間、在宅など)


※障害者手帳や診断書が必須とは限りません。


▼参考リンク:

ハロートレーニング(障害者訓練)(厚生労働省)

https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/koyou_roudou/jinzaikaihatsu/shougaisha.html

パンフレットを見ながら相談をする夫婦と接客をする担当者のイメージ

障害や難病があっても受けやすい訓練の例

体調や症状には個人差がありますが、障害や難病があっても比較的受けやすい訓練として、次のようなものがあります。


1:🏢事務系(パソコン操作など)

理由:座って作業が中心で、身体的負担が少なく、体調に波があっても参加しやすいです。

パソコンや書類作成などの基礎スキルを身につけることができ、幅広い職種で役立ちます。


2:🖥IT・Web系の基礎訓練

理由:座学やパソコン作業中心のため体への負担が比較的少なく、在宅勤務やフレキシブルな働き方にもつなげやすい分野です。

プログラミングやWeb制作の基礎を学ぶことで、就職の幅を広げることができます。


3:✏座学中心の訓練

理由:体力的な負担が少なく、自分のペースで学習できるため、症状が不安定な場合でも続けやすいです。

仕事に必要な知識やビジネスマナーなど、直接就職に役立つ内容が多いのも特徴です。


4:💺身体的負担が少ない内容の訓練

理由:軽作業や座学中心のコースなど、体調に合わせて無理なく参加できるものは、訓練を最後までやり切る自信がなくても安心して受けられます。

また、障害のある方向けに特別に用意された職業訓練もあります。これらは、障害の特性や体調に応じた配慮があるコースで、より安心して学ぶことができます。


▼参考リンク:

ハロートレーニング(障害者訓練)(厚生労働省)

https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/koyou_roudou/jinzaikaihatsu/shougaisha.html

委託訓練(東京障害者職業能力開発校)

https://www.hataraku.metro.tokyo.lg.jp/school/handi/itakukunren.html

私のハロートレーニング体験談:焦らず一歩ずつ

体験談を読むと、難病や障害があっても、焦らず自分のペースで訓練を進められることがわかります。


🔗受講生からのメッセージ(愛知障害者職業能力開発校)

https://www.aichivti.ac.jp/site/noryoku/message.html

→訓練を受けた方の感想・選んだ理由などが掲載されています。


訓練中のお金・生活の不安について

職業訓練を受けるときに多くの人が気になるのが、生活費や訓練中のお金のことです。特に難病や障害がある方は、体調に波がある分、余計に不安に感じることもあります。


① 受講料は原則無料

ハローワークの求職者支援訓練(求職者支援制度に基づく訓練)は、無料で受講できます(テキスト代などは自己負担)。

つまり、講義・授業そのものの費用は原則かかりません。


▼参考サイト:

ハロートレーニング(障害者訓練)(厚生労働省)

https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/koyou_roudou/jinzaikaihatsu/shougaisha.html


② 教材費や交通費は自己負担

訓練で使うテキストなどは、一部自己負担になる場合があります。

また、通学の交通費も自分で負担する必要があります。


この点は事前に訓練校やハローワークで確認しておくと安心です。


▼参考サイト:

職業訓練(ハロートレーニング)について(ハローワーク帯広)

https://jsite.mhlw.go.jp/hokkaido-hellowork/list/obihiro/kyusyokusya/_119344/_119345.html

求職者支援制度のご案内(厚生労働省)

https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/koyou_roudou/koyou/kyushokusha_shien/index.html


③ 条件を満たせば「職業訓練受講給付金」が受けられる

一定の要件を満たすと、訓練期間中に次のような給付金を受けられる制度があります※:


  • 職業訓練受講手当(例:月単位)
  • 通所手当(通学にかかる費用の補助)
  • 寄宿手当(通学のために別居が必要な場合の支援)


また、雇用保険の失業給付を受けている方は、訓練期間中も失業給付を受けながら訓練を続けることができます。

※給付金の支給には収入・出席要件などがあり、全員が受けられるわけではありません。


▼参考サイト:

求職者支援制度のご案内(厚生労働省)

https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/koyou_roudou/koyou/kyushokusha_shien/index.html


④ 給付金で生活を支える仕組み(条件を満たせば月10万円程度の支給も)

厚生労働省や政府広報オンラインでも、条件によっては 月約10万円の生活支援給付金が受けられる仕組みがあることが紹介されています。

これは受講者が一定の支給要件を満たした場合の例で、実際の金額は状況や要件によって変わるため、詳細は必ずハローワークで確認することが大切です。


▼参考サイト:

無料職業訓練・就職サポート・月10万円給付 求職者支援制度(政府広報オンライン 2024年9月27日)

https://www.gov-online.go.jp/prg/prg23021.html

途中で体調が悪くなったら?

訓練中に体調が悪くなった場合は、一人で我慢する必要はありません。


訓練校

ハローワーク


に相談し、見直しや中止を考えることもできます。

それは「失敗」ではなく、今の状態に合った選択です。

フルタイムで働くことだけがゴールではありません

短時間勤務

在宅勤務

配慮のある職場


など、人によって目指す形はさまざまです。

訓練は、そのための準備のひとつにすぎません。

ノートPCを操作する女性のイメージ

よくある質問(FAQ)

Q. 難病があると断られますか?

A.💡 病気があることだけで断られることはありません。


Q. 最後まで通えないとダメですか?

A.💡体調を優先して大丈夫です。相談しながら決められます。


Q. 一人で決めるのが不安です

A.💡 主治医や家族と一緒に考えても問題ありません。


まとめ

ハローワークの職業訓練は、

難病や障害があっても「無理なく次を考えるための選択肢」です。


がんばりすぎなくていい

迷いながらでいい

相談しながらで大丈夫


あなたのペースで、考えていけます。

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