
【第6回】透析直前、腎機能残り2%からの生還。血液透析を選んだ理由と、家族がくれた未来
第6回となる今回は、血液透析についてお伺いいたします。
「いよいよ透析を考えなくてはなりません」――医師からそう告げられたとき、
目の前が真っ暗になり、人生が終わってしまうかのような恐怖に襲われる方は少なくありません。
血液透析と腹膜透析、果たして自分にはどちらが合っているのだろうか、
家族にどれだけの負担をかけてしまうのだろうか……。
後半では、ついに透析を導入した小野村さんの「その後のリアルな日常」に迫ります。
導入後に訪れた劇的な体調の変化、腕に作る「シャント」の実際の感覚や水分制限、
そして数ある選択肢から彼女が「血液透析」を選んだ本音の理由とは?
さらに、命の危機に直面したときに旦那様が示してくれた提案から、
新しく立ち上がる患者会への熱い想いまで、未来へ一歩を踏み出すための希望をお届けします。
〇今まで感じていた倦怠感、血液透析開始による変化
〇腕の「シャント」のリアルな感覚
〇尿量が急に激減。水分を体にためすぎないための日々の飲み方の意識
〇私が「血液透析」を選んだ理由(途中まで公開中!)🔒
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〇「僕の腎臓を使っていいよ」という夫の申し出と判断🔒
〇症状や進行具合は本当に人それぞれ。他の誰かと比べず、今の自分の体と付き合うこと🔒
透析が始まってからは、それまで引きずっていたあの恐ろしい倦怠感や辛さが嘘のように一気になくなり、「透析ってありがたいなあ。」と心から思いました。
血液透析を行うために、腕に「シャント」という太い血管を作る手術をします。
ぜひ触ってみてください、すごいんですよ……血流がドクドクと流れているのを感じるでしょう?(笑)。
みんなに触ってもらうんですけど、このハイパスでこれだけの血液が流れていくんです。
ここから、1週間に3回、楊枝くらいの針を刺して血液を循環させます。
もちろん針を刺す時は痛いですが、透析1時間前に痛みを和らげる麻酔のテープ(シール)を貼って対処しています。
刺す人のやり方(グッと手際よくやってくれる人だと痛くない)によっても違いますが、そこはもう慣れですね。
また、透析を始めたその日から、それまでジャンジャン出ていた尿が急に「1日300〜500ml程度」にまで激減しました。
今度は水分を体にためすぎないようにコントロールする(1日800ml以内に収めるなど)必要が出てきます。
私はもともと水分を多く飲む方ではなかったので制限自体はそこまで辛くないですが、
やはり「飲んではいけない」と意識すると、無意識に口に運びたくなる瞬間はありますね。
外食の時などは、コップを口につけても「ごくごく」とは飲まず、一口だけで止める工夫をしています。
甘いものを食べても水が欲しくなるので注意が必要です。
治療の選択段階で、血液透析と腹膜透析の違いについての説明ビデオをじっくり見せていただきました。
最初は「家でできる腹膜透析にしようかな」とも考えたんです。
ですが、夫から「本当に自分で自己管理ができるのかな?」と心配されたこともありましたし、何より最終的に血液透析を選んだのは、「病院に行けば、自分で何もしなくても、腕を出していればプロが全て管理してやってくれる」という安心感と楽さがあったからです。..........
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取材中、小野村さんが「すごいんですよ」と、ご自身の腕のシャント(透析のための血管)を触らせてくださいました。
指先からドクドクと伝わる力強い拍動に、小野村さんが今まさにこの体で病気と向き合い、
生きているという確かな現実を肌で感じ、深く胸を打たれました。
診察時間を有意義にするための「体調管理エクセル」や、外食時の基準にする「入院食の写真」など、
小野村さんのお話には日々の生活を丁寧且つ実践的な知恵が詰まっています。
また、「前向きになれないのは心の弱さではなく病気のせい」という言葉は、一人で悩む多くの患者さんの救いになるはずです。
「かんしん広場」では、これからも患者さんの「日々のリアルな工夫と生の声」を丁寧にお届けしてまいります。
新しく活動を始められる「IgA腎症患者・家族会」の歩みが、多くの方のささやかな支えとなることを願っております。
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