
【第3回】当事者・行政・医療者をつなぐ。
早期退職と看護師復帰への大きな決意
新たに発足する「IgA腎症患者・家族会」の副代表であり、
ブログ『そらまめ日和』を運営している堀さんのインタビューをお届けします。
子育てや仕事に追われる日常の中で、
病気と向き合いながら食事管理や体調調整を続けていくことは簡単ではありません。
行政職での勤務経験も持つ堀さん。
「子どもたちが無事に大学を卒業するまで透析をしない」という目標を果たした2024年3月、
長年勤めた公務員を早期退職し、大きな一歩を踏み出しました。
第3回となる今回は、「腎臓病療養指導士」を取得した経緯や、
地元の総合病院の外来業務で実感した「患者さんの不安を絶対に否定しない」関わり方、
そして多様な視点を持つ堀さんならではの病気との向き合い方について伺います。
〇「腎臓病療養指導士」を取得──当事者・行政・看護師を掛け合わせる挑戦
〇「子どもたちの大学卒業」という目標達成と、早期退職の決意
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〇30年ぶりの現場復帰で実感した理想と現実のギャップ、総合病院外来での学び 🔒
〇「不安を否定しない」寄り添い方と、検査数値の変動に悩む患者さんへ伝えたいこと 🔒
順番がイメージと少し違うかもしれませんが、元々学生時代に看護師資格を取得して3年ほど働き、結婚を機に公務員になりました。
実は、腎臓病療養指導士の資格を取得したのは公務員時代なんです。
臨床での実務経験がなくても取得できるシステムになっています。
「免許取得から3年以上」という条件のほか、実務経験に代えてオンラインでの学習や課題レポートの提出で単位を取得できる仕組みがあります。
行政側も保健師さんなどに広く取得してもらい、地域行政でも関わってほしいという意図があるのだと思います。
私が地方自治体で登録した当時、全国の行政職での登録者は数名程度でしたが、少しずつ増えているようで嬉しく思っています。
患者・行政・医療機関が一体となって透析移行を防ぎたいという理念を持った資格だと理解しています。
コロナ禍の公務員時代、非常に多忙な勤務の中で「このままでいいのだろうか」と自身の働き方を見つめ直す機会がありました。
以前から抱えていた腎臓病のこともあり、検索する中でこの比較的新しい資格の存在を知りました。
条件を満たしていたため挑戦し、取得に至りました。
看護師資格、行政での職務経験、そして当事者としての立場。
これらを掛け合わせることで、社会に貢献できるのではないかと考えたのが原点です。
私が57歳で公務員を早期退職したのは2024年3月のことです。
2012年にIgA腎症の診断を受けてから12年が経過していました。
診断を受けた当時、「子どもが無事に大学を卒業するまで、透析をしないで仕事をできる体でいたい」と強く願いました。
そして、当時小学生だった二女が大学を無事卒業したタイミングで、私の当初の目標が達成でき、大きな肩の荷が下りました。
それと同時に「大好きな看護師の仕事に戻りたい」「慢性腎臓病をサポートする仕事がしたい」という気持ちが強くなり、退職という選択をしました。
あの時の本当に晴々とした気持ちは、今でもはっきりと覚えています。[
資格取得の前から感じていたことですが、医師の診察と管理栄養士の指導が十分に連携しておらず、患者が真に求める指導が行き届いていない現状があります...
次回は、個人事業としての相談支援活動と患者会での取り組み、
そして「IgA腎症患者・家族会」が目指す未来への想いについてお届けします。お楽しみに!
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