IgA腎症広場  
 

最新インタビュー

日本に約3万人いると言われるIgA腎症の患者さん。
しかし、これまで国内に公式な患者会はありませんでした。この7月末、ついに日本初の「IgA腎症 患者・家族会」が発足します。

開設に先立ち、自身もIgA腎症の患者当事者である代表・小野村さんに一人の患者として4年半の歩みと、これから患者会代表としての展望を【全3部・9回連載】でお届けします。
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第1部:告知から葛藤まで(一人の患者として)

通常、数十年をかけてゆっくり進行すると言われる指定難病「IgA腎症」。しかし、新しく発足する患者会の代表を務める小野村さんは、診断からわずか4年半というスピードで透析にいたる激しい経過をたどられました。第1回となる今回は、健康そのものだった日常に突如として訪れた病の影と、初期の情報収集において小野村さんが直面した「ある大きな壁」についてお聞きします。


自分の腎臓がすでに深刻な状態にあると知ったのは、入院治療が始まってからのことでした。しかし、退院した小野村さんを待っていたのは、社会的な責任を伴う状態の仕事現場。第2回では、闘病しながら激務に立ち向かった日々、そして徐々に現実味を帯びていく「人工透析」という宣告に対する、当時のリアルな葛藤に迫ります。

「寿命が来たら、自然に受け入れたい」と、人工透析を迷い続けていた小野村さん。そんな彼女がなぜ前を向き、生きるための治療を決意できたのか。第3回となる今回は、頑なだった心を溶かした家族の存在、そして主治医との壁を突破し、自分の病気を深く納得させてくれた「セカンドオピニオン」の体験談、そして未来の仲間へのメッセージをお届けします。

第2部:病気との付き合い方と生活の工夫(先輩患者として)

IgA腎症や腎臓病の治療を進める中で、日々変わる体調や、終わりの見えない食事制限に孤独や不安を感じていませんか?
「真面目にやっているのに、なぜ数値が良くならないんだろう……」と、自分を責めてしまう瞬間もあるかもしれません。
今回は、仕事と治療を両立させながら、「自分の体のデータ」を継続的に記録した小野村さんの経験をお届けします。体調管理術から、IgA腎症患者さんが一度は迷う「栄養相談」のモヤモヤ、そして良かれと思って食べた“ある身近な食べ物”が引き起こした驚きの話まで。今日からの生活が少し楽になる、リアルな知恵が満載です。

腎機能の低下とともに、容赦なく体を襲う「原因不明の猛烈なだるさ」。周りからは「年齢のせいじゃない?」「気の持ちようだよ」と言われ、誰にも理解されない辛さに一人で戦っていませんか?

インタビュー中盤となる今回は、病気が進行していく中での「本当の体のSOS」の見極め方に迫ります。「尿がたくさん出ているから安心」という油断に隠された罠や、小野村さんなりの運動方法をご紹介。さらに、腎機能残り7%という状況で、ポジティブだった彼女が周囲に心を閉ざしてしまったメンタルについて明かします。


「いよいよ透析を考えなくてはなりません」――医師からそう告げられたとき、目の前が真っ暗になり、人生が終わってしまうかのような恐怖に襲われる方は少なくありません。血液透析と腹膜透析、果たして自分にはどちらが合っているのだろうか、家族にどれだけの負担をかけてしまうのだろうか。
後半では、ついに透析を導入した小野村さんの「その後のリアルな日常」に迫ります。導入後に訪れた劇的な体調の変化、腕に作る「シャント」の実際の感覚や水分制限、そして数ある選択肢から彼女が「血液透析」を選んだ本音の理由とは?さらに、命の危機に直面したときに旦那様が示してくれた提案から、新しく立ち上がる患者会への熱い想いまで、未来へ一歩を踏み出すための希望をお届けします。

第3部 :患者会にかける想いと、これからの展望(代表として)

7月下旬公開予定です、かんしん広場に会員登録してお待ちください。


コンテンツ


 
お知らせ
 
2026.07.17
新薬・治験情報まとめ更新しました。
2026.07.08
IgA腎症患者さんの「【第5回】「だるさ」はあなたのせいじゃない?隠れたサイン」インタビューを掲載しました。

2026.06.30
IgA腎症患者さんの「【第4回】体調統計と、食事療法のリアルな落とし穴」インタビューを掲載しました。
2026.06.23
IgA腎症患者さんの「【第3回】IgA腎症、生きる選択と希望」インタビューを掲載しました。
2026.06.16
IgA腎症患者さんの「【第2回】仕事と治療の狭間で、迫る透析」インタビューを掲載しました。
2026.06.09
IgA腎症患者さんの「【第1回】突然の告知と、隠されていた「重症度」インタビューを掲載しました。


 
こどもに関するコラム
 
各疾患をもつお子さんやそのご家族が日々感じること、成長や生活の中での工夫、支援のポイントなどを分かりやすく紹介しています。 医療や教育、家庭での視点を交えながら、子どもたちが健やかに自分らしく過ごせるようサポートするヒントをお届けします。

新薬・治験情報まとめ

IgA腎症の新薬や最新の治療情報をはじめ、日常生活や症状理解に役立つ情報を、わかりやすくお届けします。
IgA腎症へのatrasentan、eGFR低下を長期抑制するか/Lancet【CareNet】(2026/07/17)
IgA腎症、イプタコパンが有効~APPLAUSE-IgAN最終解析/NEJM【CareNet】(2026/05/12)
医師アンケートで見るIgA腎症治療課題【株式会社協和企画】(2026/05/07)
IgA腎症における蛋白尿0.3g/日未満達成は腎予後とどう関連するか?【CareNet】(2026/04/06)
レナリスファーマ 開発中の二重拮抗薬・sparsentan IgA腎症を対象に26年に承認申請へ【ミクスオンライン】(2026/04/06)
中外製薬、レナリスファーマの吸収合併を決議、IgA腎症治療薬の開発円滑化・迅速化【ミクスオンライン】(2026/03/31)
IgA腎症と蛋白尿0.5gの意味――腎機能低下リスクを示した最新研究【CareNet】(2026/03/23)
IgA腎症の病態に関わるタンパク質CFHR1を特定、新たな治療標的の可能性を示唆【Rares.】(2026/03/17)
IgA腎症、sibeprenlimabは蛋白尿を有意に減少/NEJMCareNet】(2026/03/17)
IgA腎症治療薬候補メザギタマブが希少疾病用医薬品に指定【Rares.】(2026/03/17)
IgA腎症治療薬sparsentan、国内第III相試験で良好な結果を発表【Rares.】(2026/03/09)
IgA腎症に対するフィネレノン+SGLT2阻害薬が蛋白尿を減少【CareNet】(2026/03/09)
IgA腎症治療薬sibeprenlimab、FDAの迅速承認取得【Medical Tribune】(2026/03/09)
IgA腎症患者へのatacicept、蛋白尿を46%減少/NEJM【CareNet】(2026/03/03)
IgA腎症の新薬候補メザギタマブ、腎機能への長期的な安定化データが発表【Rares.】(2026/03/03)
Povetacicept、IgA腎症と原発性膜性腎症で有望な成績【Medical Tribune】(2026/03/03)

IgA腎症について

疾患情報
IgA(アイジーエー)腎症は、検尿で血尿や蛋白尿が見つかる病気です。腎臓の中で血液をろ過する「糸球体(しきゅうたい)」という組織に、免疫に関わる蛋白の一種「IgA」が沈着することで起こり、多くは慢性の経過をたどります。診断を確定するには、腎臓の組織を一部採取して顕微鏡で調べる「腎生検」という検査が必要です。 国内の推計患者数は約33,000人で、腎生検で診断がつく病気の中では最も多い腎炎です。子どもから大人まで幅広い年齢層に見られ、日本では男女差もほとんどありません。 適切にコントロールされないまま病気が進み、「末期腎不全」に至った場合には、透析や腎臓移植といった腎代替療法が必要になります。早期に発見し、腎臓の働きを維持していくことが治療の大きな目的となります。

原因と治療

はっきりとした原因はまだわかっていませんが、血液中にある「糖鎖(とうさ)異常IgA」と呼ばれる特殊なIgAが関係していると考えられています。
一般的には遺伝する病気ではありませんが、ごく稀に家族の中で複数の方が発症する「家族性IgA腎症」が認められることもあります。

治療のゴールは、腎臓の働きを維持し、将来的な透析や腎移植(末期腎不全)を防ぐこととして
下記のような生活・食事療法やお薬の治療、手術が行われることがあります。

生活・食事療法: 塩分を控えることが基本です。肥満の方は減量、喫煙されている方は禁煙が強く推奨されます。

お薬の治療: 血圧を下げる薬(RA系阻害薬)で腎臓への負担を軽くしたり、炎症を抑えるために副腎皮質ステロイド薬や免疫抑制薬が使われたりします。

手術: 患者さんによっては、喉にある扁桃(へんとう)を摘出する手術(扁桃摘出術)とステロイド治療を組み合わせる治療法が行われることもあります。

近年では新しい治療薬の開発も進んでおり、日本での販売開始が待たれるところです。


症状

血尿
学校や職場の検尿で偶然見つかることが多く、風邪などの後にコーラのような色の「肉眼的血尿」が出ることもあります。
蛋白尿
血尿とともに検尿で見つかることが多く、初期は無症状ですが、腎臓のフィルター機能が低下しているサインとなります。
高血圧
腎機能の低下に伴って合併することがあります。高血圧はさらに腎臓へ負担をかけるため、管理が非常に重要です。
むくみ
病気が進行し、腎機能が低下して「腎不全」の状態になると出現します。体内の水分調節がうまくいかないために起こります。

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