病気のある子の「きょうだい」にも、子どもでいられる時間を
しぶたね 清田さん・シブレッドさんインタビュー【後編】
前編では、病気や障害のある子どものきょうだいたちが抱える、
さまざまな気持ちについて伺いました。
家族のことを思うあまり、自分の気持ちを我慢したり、
「自分がしっかりしなければ」と頑張り続けたりする子どもたち。
では、そんなきょうだいたちに、
周囲の大人はどのように寄り添うことができるのでしょうか。
後編では、きょうだいとの関わり方や、「子どもが子どもでいられること」の大切さ、
学校や医療・福祉にできることについてお話を伺いました。
1. きょうだいに「何か起きて当たり前」という視点を
2.親御さんが「何もしていない」と思う時間も、子どもには大切
3. 「見て見て」が言える子どもでいてほしい
4. 無理に「つらいこと」を話さなくてもいい🔏
5. きょうだい同士だからこそ分かり合える「あるある」🔏
6. 「解決する」よりも、「一緒に悩んでくれる人」がいること🔏
7. 「子どもが子どもでいられるように」🔏
8. 「あなたは子どもでええんやで」🔏
9. 学校の先生にも、きょうだいの存在を知ってほしい🔏
10. 先生にも「頼っていい」と伝えたい🔏
11. 医療や福祉の中でも、少しずつ変化が🔏
12. 「きょうだいも子ども」という当たり前を、もっと広げたい🔏
13. きょうだいに「一人にならないで」と伝えたい🔏
14. おわりに🔏
きょうだいが学校に行けなくなったとしても、それは親御さんの力が足りないからではありません。
そもそも、大きな病気や障害が家庭にある。
その大変さの中で、みんながそれぞれ疲れてしまうことは、ある意味で自然なことなんです。
だから、
「何か起こって当たり前なんだ」
というところからスタートできたらいいと思っています。
親御さんは、「自分がちゃんとできていない」と自責の気持ちを抱えていることが多いんです。
でも、私たちは、そんな親御さんほど本当によく頑張っていると感じています。

「私はこの子に何もしてあげられていない」とおっしゃる親御さんは、たくさんいます。
でも、子どもに聞いてみると、
「ママに髪の毛を結ってもらった」
というだけで、とても嬉しそうに話してくれることがあります。
親御さんからすると、「そんなことしかしていない」と思うようなことでも、
子どもにとっては大切な時間だったりするんです。
親御さんにしかできないことがたくさんあります。
イベントを用意して、一緒に楽しい時間を過ごすことも大切にしていますが、
親御さんが家に帰ってきて、頭をなでてくれる。
それこそが、子どもにとっては大きな意味があることもあります。
大人になったきょうだいたちが覚えているのは、特別な旅行や大きなイベントだけではありません。
親が夕食を作りながら話を聞いてくれたこと。
何気なく一緒に過ごした時間。
そうした小さな記憶が、積み重なっていることを、大人になったきょうだいがたち教えてくれています。
子どもって、本来、
「見て見て!」
と言いますよね。
何かを作ったときも、テストでいい点を取ったときも、逆に悪い点を取ったときも、
「見て!」
と、大人に伝えたくなる。
でも、大人がいつも忙しそうにしていると、
「今は言わないほうがいいかな」
と、だんだん「見て見て」を言わなくなる子もいます。
だからこそ、きょうだいたちにも、
「あなたのことをちゃんと見ているよ」
「あなたの話を聞きたいよ」
と伝わる環境が大切だと思っています。
二人の子どもが一緒に来たら、病気や障害のある子だけではなく、
きょうだいにも「来てくれてありがとう」と声をかける。
一人ひとりの子どもとして、その存在を大切にする。
そんな小さなことから始められると思います。....................................