【第3回】IgA腎症患者 大宮さんインタビュー 


【第3回】日々の暮らしの工夫と、同じ当事者へ届けたい想い

55年間にわたり自動車修理職人として走り続けてきた大宮 正さん(73歳)。
16年前にIgA腎症の確定診断を受けました。

奥様との二人三脚で徹底している減塩やカリウム抜きの食事療法と、
仕事のお客様から掛けられた温かい言葉。
最終章では、病院では届かない「心のケア」や当事者同士で繋がりたいという本音、
そして病気に向き合うすべての人へ届けたい熱いメッセージをお届けします。 

インタビュー目次

〇カリウム抜き・減塩仕分け……妻と取り組む二人三脚の食事療法

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〇「身体大変だけど頑張って」温かいお客様の言葉に支えられて
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〇病院では手に入らない「心のケア」と、当事者同士の温かい繋がり

〇【メッセージ】生きている素晴らしさを共有し、ともに前へ進みたい 

 食事療法や日々の生活習慣で、ご自身やご家族が工夫されていることはありますか?

妻が本当に手厚く工夫してくれています。味噌汁は私だけ減塩味噌で極めて薄味に作り、
野菜も水にさらしてカリウムを抜いて仕分けてくれます。

刺身も醤油は一切使わず、リンゴや梨など食べても良い果物を選んで買ってきてくれます。
ハムやウインナーなどの加工食品も一切食べません。

奥様をはじめ、ご家族やご友人など周囲からの支えで「嬉しかったこと・救われた言葉」はありますか?

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「同じ辛さを抱える方達と交流したい」とお考えの中、
今どんな情報や繋がりを一番求めていらっしゃいますか?

「治らない病気にどんな思いで向き合っていけばいいのか」という、当事者ならではの本音を共有できる繋がりです。

病院では薬はもらえますが、心のケアまでは届きません。
ネットの文字だけでも「一緒に頑張ろう」「明日があるよ」と声を掛け合えるような場所や、
当事者同士の手のつなぎ方があれば、気持ちがずっと軽くなると思っています。

最後に、同じように透析や移植の選択、
仕事との両立に悩むIgA腎症の当事者・ご家族へ伝えたいメッセージをお願いします。

自分の病気から逃げたくないですし、諦めたくもありません。人間であれ植物であれ、「生きている」ということ自体が本当に素晴らしいことです。
同じ病気を抱える皆さんとも、互いに弱さをさらけ出し、声を掛け合いながら、生きていく素晴らしさを分かち合っていきたいです。

──あとがき

全3回にわたり、大宮さんの16年間にわたる病闘と温かいご家族との歩みをお届けしてきました。
55年間職人として第一線で働き続け、突然の病と向き合いながらも決して逃げず、諦めずに歩んできた大宮さん。
「命には代えられない」という葛藤の中で「あげるよ」と迷いなく言ってくれた奥様との深い絆や、
最上川の自然に癒やされながら前を向き続けるお姿は、多くの当事者やご家族にとって大きな勇気となったのではないでしょうか。   

「生きているということ自体が本当に素晴らしい。」
──同じ辛さを抱える仲間と繋がり、声を掛け合っていきたいと願う大宮さんの温かいメッセージが、
病気や将来への不安を抱える多くの方のもとへ届くことを心より願っております。
ご愛読いただき、誠にありがとうございました。

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