筋ジストロフィー 何科に相談すればよいか

筋ジストロフィーが疑われる場合、子どもと成人では主な相談先が異なります。

専門の医療機関が近くにない場合は、最初から専門医を探さなくても、かかりつけ医に相談し、必要に応じて紹介を受けることができます。


監修:国立精神・神経医療研究センター/ TMC(トランスレーショナル・メディカルセンター)センター長、

病院臨床研究・教育研修部門長、脳神経小児科診療部長、筋疾患センター長 小牧 宏文 先生


目次

子どもの場合

子どもの運動発達、歩き方、転びやすさなどが気になる場合は、まず、かかりつけの小児科に相談します。


乳幼児健診で相談することもできます。

小児科医が診察し、筋力低下や神経・筋疾患の可能性が考えられる場合は、子どもの脳、神経、筋肉の病気を専門とする「小児神経科」「脳神経小児科」や、神経筋疾患の専門外来へ紹介されます。


医療機関によって診療科の名称が異なることがあります。

「小児神経科」が見つからない場合は、病院の小児科へ問い合わせ、筋疾患や運動発達の相談に対応しているかを確認します。

脳神経小児科では、筋ジストロフィーやミオパチーなど、子どもの神経・筋疾患の診断と治療が行われています。

成人の場合

成人の筋力低下や筋肉の病気は、主に「脳神経内科」が診療します。

脳神経内科は、脳や脊髄だけでなく、末梢神経、神経と筋肉のつなぎ目、筋肉の病気も担当する診療科です。


筋ジストロフィーが疑われる場合は、筋力、歩行、反射、感覚などを診察し、血液検査や遺伝学的検査などを検討します。


近くに脳神経内科がない場合や、どの病院へ行けばよいか分からない場合は、かかりつけ医や地域の内科に相談します。

健康診断でCK、AST、ALTなどの異常を指摘された場合は、検査結果を持参し、筋肉の病気の可能性について確認します。

脳神経内科では、筋ジストロフィーや筋炎などの筋疾患の診断・治療が行われています。


症状によってほかの診療科を受診する場合

最初の症状によっては、別の診療科から脳神経内科や小児神経科へ紹介されることもあります。

・関節の硬さ、側弯、歩き方の問題:整形外科

・動悸、失神、不整脈:循環器内科

・息苦しさ、睡眠中の呼吸の問題:呼吸器内科

・飲み込みにくさ、むせ:耳鼻咽喉科、リハビリテーション科

・まぶたの下がり:眼科

・乳幼児の発達の遅れ:小児科、発達外来

ただし、筋ジストロフィーの診断や病型の確認は、神経・筋疾患に詳しい小児神経科や脳神経内科が中心となります。


診断後は複数の診療科や専門職が関わります

筋ジストロフィーは、病型によって筋肉以外の部位にも影響が現れるため、診断後は複数の診療科や専門職が連携して診療します。


小児神経科・脳神経内科を中心に、循環器内科、呼吸器内科、整形外科、リハビリテーション科、遺伝診療部門、歯科などが関わることがあります。


また、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士、看護師、栄養士、心理士、医療ソーシャルワーカーなどが、運動、食事、コミュニケーション、学校や仕事、福祉制度、家族の支援などについて一緒に考えます。

筋ジストロフィーでは、さまざまな専門職が連携し、診断時から継続して多面的な医療を受けることが重要とされています。

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