大阪母子医療センター 内科系診療局長/腎・代謝科 主任部長 窪田 拓生 先生 監修コラム②

「治療を続ける」ってどういうこと?

― ビタミンD抵抗性くる病/骨軟化症の治療と日々の生活 ―


「病院では、どうして何度も血液検査をするの?」

「薬は、いつまで続けるの?」

「治療を続けると、どんなことが変わるの?」


ビタミンD抵抗性くる病/骨軟化症と診断されると、治療や定期的な検査が続きます。

治療を受けている患者さんやご家族にとって、

「何のために治療をしているのか」を知ることは、病気と長く付き合っていくうえで大切なことです。



目次

ビタミンD抵抗性くる病/骨軟化症の代表的な病態では、
FGF23というホルモンが過剰に働くことで、腎臓からリンが尿中へ多く排泄され、
血液中のリンが低くなります。


リンは、骨をつくるためにも重要な栄養素です。

そのため、血液中のリンが不足すると、骨の石灰化がうまく進まず、
くる病や骨軟化症につながります。



2.治療にはどんな方法があるの?

治療方法は、病型や患者さんの状態などによって異なります。

従来から、リン製剤と活性型ビタミンD3製剤が用いられてきました。


また、FGF23の作用を抑える抗FGF23抗体「ブロスマブ」も、
日本で治療に用いられています。

どの治療を行うかは、年齢や症状、病型、検査結果などを踏まえて、
主治医と相談しながら決めていきます。



3.「ビタミンD」と名前がついているけれど……

「ビタミンD抵抗性」という名前から、

「ビタミンDをたくさん摂ればよくなるの?」

と思う方もいるかもしれません。


しかし、ビタミンD抵抗性くる病/骨軟化症は、
一般的なビタミンD欠乏によるくる病とは異なります。

天然型ビタミンDの不足が原因ではないため、通常のビタミンD欠乏を補うだけでは改善しません。


「サプリメントを飲めばよいのでは?」と自己判断せず、診断を受けたうえで、
主治医の指示に従って治療を行うことが大切です。


4.なぜ、定期的に検査をするの?

治療中は、血液や尿の検査などを定期的に行います。

これは、

「治療が身体にどのような影響を与えているか」

「治療によって必要な効果が得られているか」

「副作用などの問題が起きていないか」

を確認するためです。


リン製剤や活性型ビタミンD製剤による治療では、高カルシウム血症や高カルシウム尿症、
二次性副甲状腺機能亢進症などに注意し、定期的な検査を行いながら治療内容を調整することが重要です。


5.検査の数字だけでは分からないことも

治療の効果を考えるとき、検査結果はもちろん重要です。

しかし、それだけではなく、

「痛みが減った」

「歩きやすくなった」

「以前より活動できるようになった」

「学校や仕事でできることが増えた」

といった、日常生活の変化も大切な情報です。


診察のときには、検査結果だけでなく、普段の生活で感じていることも伝えてみましょう。


6.薬や治療について、気になることは聞いていい

長く治療を続けていると、

「この薬は何のため?」

「この検査は何を調べているの?」

「治療を忘れてしまったらどうすればいい?」

「副作用が心配」

など、さまざまな疑問が出てくることがあります。


分からないことや不安なことは、そのままにせず、主治医や薬剤師、
看護師などに相談しましょう。

治療について理解することは、治療を続けていくための大切な一歩です。


7.治療と生活を一緒に考える

長く治療を続けていると、

「この薬は何のため?」

「この検査は何を調べているの?」

「治療を忘れてしまったらどうすればいい?」

「副作用が心配」

など、さまざまな疑問が出てくることがあります。


分からないことや不安なことは、そのままにせず、主治医や薬剤師、
看護師などに相談しましょう。

治療について理解することは、治療を続けていくための大切な一歩です。


監修 大阪母子医療センター 内科系診療局長/腎・代謝科 主任部長 窪田 拓生 先生


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