血友病と看護学生生活
実習での配慮、地域活動と患者経験を「自身の看護の強み」に

血友病の患者として長く医療を受けてきた村山さんは、現在、看護学生であると同時に、「おいかぜ」の活動も続けています。
大学では学業や実習に取り組み、学外ではイベント救護や防災・まちづくりにも関わるなど、精力的に活動してきました。
その中でも、自己注射と定期通院による治療を継続しています。
医療を「受ける側」から「提供する側」へと視点が広がる中で、患者経験や地域活動が看護にどのように生きているのかを伺いました。
18. 看護を学んで変わった医療の見え方
20. 想像以上に大変だった看護実習 🔏
21. 患者であることを強みにした看護師を目指す 🔏
22. 血友病のある子どもや家族へ伝えたいこと 🔏
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お写真は、村山さんご家族の許可を頂いて掲載しております。
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大きく変わりました。
以前は医療を「受ける側」でしたが、今は「提供する側」の視点でも考えるようになりました。
子どもの頃にうれしかったこと、悲しかったことを、「なぜそう感じたのか」と考え直し、自分の看護に生かすようになっています。
例えば、小さい頃に見知らぬ医師から突然「注射するね」と言われて泣いた経験があります。
今なら、処置の前に信頼関係が必要だったのだと分かります。
だから自分が子どもと接する時には、まず自己紹介をして、挨拶や会話から始めることを大切にしています。
一方、患者だった頃には、医療者がどれほど忙しいかは分かっていませんでした。
外来では、一人の看護師が多くの患者さんに対応しなければならないこともあります。
看護師にとっては大勢の中の一人であっても、患者さんにとって「自分」は一人しかいません。
そのことを忘れずに関わりたいと思っています。
看護師側の自己満足になってはいけない、ということはよく考えます。
医療者としては励ましたつもりでも、患者さんにとっては傷つく言葉になることがあります。
忙しくて心に余裕がない時ほど、言葉の選び方や相手の表情まで考えることが難しくなります。
病気がコントロールできれば終わりではなく、その人が地域でどう暮らすのかまで考えることが看護だと思います。
看護学校の先生から「看護という字は、手と目で護ると書くんだよ」と教わりました。
患者さんに看護を提供する技術としての「手」、以外にも、患者さんに触れて手から情報を得る観察としての「手」の意味もあります。
患者さんをよく見る観察眼としての「目」、看護は患者さんを観察して患者さんの状態を把握することがキホンのキです。
その両方を育てたいです。
病状そのものより、忙しい生活の中で治療の時間を確保することが大変です。
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